故・篠原洋平さんの悔しさ、無念の思いを代弁し続けます

伊藤誠(ロレックス買付・クレカ現金化詐欺)

氏名 伊藤誠
生年月日 昭和34年12月29日(1959年12月29日)
年齢 65歳
住所(住民票の登録) 151-0053
東京都渋谷区代々木4丁目54-14
レスツオン参宮橋303
→株式会社フォーチュンの本社所在地
本籍 東京都渋谷区松濤一丁目10番
出生地 東京都墨田区
伊藤光郎
伊藤ヨネ
続柄 長男
婚姻日 平成14年12月2日
配偶者 ドーモン・ラダー
配偶者の国籍 タイ
配偶者のタイ国民身分証明書番号 3-1205-00078-00-2
子の氏名 伊藤真耶 (ドーモン・マヤ)
子の生年月日 平成14年11月8日
子の続柄 長女
出生地 タイ国
チョンブリー県パナッ二コム群グッドコーン町

(2023年10月24日 香港の中華料理店にて、フォーチュン事件被害者撮影)

伊藤誠の人間性

多数の被害者の証言から、伊藤誠の人間性を纏めました。

1 極めて冷酷。これ以上ないと思えるほどの冷酷な人間性。
2 虚言癖。この男の発言はすべて嘘だと考えた方がよい。虚言もあらかじめ練られていることが多い。
3 詐欺では、女性と高齢者を特に狙う。金融リテラシーの弱い人には2回目の詐欺を仕掛ける。
4 社会常識がまったくない。
5 目的は常に金。金のためには手段を選ばない。金のために平気で多くの人を自己破産に追い込む。
6 正確や表情の二面性。笑顔を絶やさず、下手に出て言葉巧みにバイヤーを引き付けるが、内心は常に冷酷であり、計画的にバイヤーをはめ込んで、高額クレジットカード決済に持ち込むことを考えている。
7 話上手。言葉巧みに話を持ち掛け、無償の海外渡航や食事での接待などで信頼を得ていく。
8 他人を絶対に信用しない。基本的に一匹狼の行動。奪った金は独り占め。
9 体力がある。63歳とは思えない体力でFORTUNEバイヤーを回し、事件を起こしている。
10 ギャンブルが好き。競馬、麻雀。
11 無類の女好き。特に若い女性を好む。
12 マッサージが好き。2時間、3時間コースはざら。

伊藤誠によるロレックス買付詐欺事件

伊藤誠がこれまで逮捕されなかった理由

伊藤誠は 2006年のタイ事件からこれまで一度も立件・逮捕されていません。考えられる理由は以下の通りです。まさに法の網の目を搔い潜る狡猾なプロの詐欺師と言えます。記録が確認できるのは2006年のタイ事件からですが、1990年代から同じ手口で詐欺事件を起こしてきたことが知られております。

1 海外で発生した事案と言うこともあり、そもそも、日本の警察はまったく関心を示さない。
→まるで日本の警察に守られているようだ(2007年マカオ事件の被害者談)
2 バイヤー(被害者)はクレジットカードに残った債務を短期間で処理する必要があり、
自己破産・債務整理を選択する人が多く、結果として被害を訴える人が少なくなる
3 クレジットカード決済した店舗やショップが海外であるため、証拠や証言を得るのが難しい。
4 バイヤー(被害者)にロレックスを密輸させることで、共謀者に巻き込む(2019 G.GATE)
5 犯人引き渡し条約がない国での犯行であった(2006 タイ事件)
→インターポールから国際指名手配されたにも関わらず、日本での立件・逮捕はなかった。
6 カジノ現金化、金の買付による現金化では、現金を渡したときの証拠が乏しい

伊藤誠の記録

年月日 記録
2003年6月25日 米国ハワイ州に FLASHY COLORS, INC を設立し、代表取締役に就任
2004年 クレジットカード会社の記録に伊藤誠による詐欺被害の記録が残っている。
2006年 タイ事件。「タイに行き、クレジットカードで立て替えて払いでブランド品を買うだけ」と言うような宣伝でバイヤーを集めて資金を持ち逃げしている。被害金額は6,000万円。新聞の折り込み広告でバイヤー募集。
2007年

マカオ事件。被害者100人以上。共謀者は鬼頭理恵、近藤和禎。マカオの質屋でクレジットカードのショッピング枠を現金化させて、現金を持ち逃げしている。トランクが盗まれたなどの言い訳で現金を持ち逃げし、音信不通・行方不明になった。

 

マカオ事件のあと、部下を使って、ソウルでも同様の事件を起こしていたとの記録が残っている。

2009年9月 タイ警察を経て、インターポールから国際指名手配。
  千葉県警からの立件はなかった。
2015年10月28日 東京都墨田区に株式会社BEST BUYER’S を設立。代表取締役。
2016年 クレジットカード会社の記録に伊藤誠による詐欺被害の記録が残っている。
2017年2月27日 栗原愛子氏を代表取締役に据えて、東京都渋谷区に株式会社G.GATEを設立。本社はノア渋谷パート2という渋谷センター街にある賃貸オフィス。
2018年から2019年12月 中野ブロードウェイG.GATE事件。被害金額は推定10億円。被害者100人超。2018年東京から2019年には大阪にまで被害が拡大した。
2019年7月末 東京税関の依頼を受けた千葉県警より、伊藤誠は品川駅で逮捕されたが、翌月釈放。
2019年1月11日 米国ハワイ州に Red Clip Inc を設立。CEO就任。
2021年5月17日 小田麻乃氏を代表取締役に据えて、渋谷区代々木に株式会社FORTUNE設立。
2022年から2023年11月末 FORTUNE事件。被害金額は推定10億円。被害者は60人強。香港の時計店でのロレックス買付の架空決済・クレジットカードのショッピング枠現金化、マカオ・シンガポールのカジノとタイの金の買付でクレジットカードのショッピング枠現金化。

インターポールから国際指名手配(2009年9月8日)

2009年9月にインターポールから国際指名手配されたが、千葉県警は立件を見送り。以後、2016 BEST BUYER’S, 2019 G.GATE, 2023 FORTUNE と悲劇的なロレックス買付詐欺が続いている。

★2009年当時のインターポール(ICPO)のリンク(現在はリンク切れ)
http://www.interpol.int/public/Data/Wanted/Notices/Data/2009/30/2009_26030.asp
当時のタイ王国では、伊藤誠のインターポール(ICPO)への国際指名手配は6番目の指名手配

メディア報道

産経新聞、共同通信、千葉日報、日刊ゲンダイ、週間実話が伊藤誠の野放しを警告していたが、警視庁による逮捕・立件はなく放置され、以後、2016 BEST BUYER’S, 2019 G.GATE, 2023 FORTUNE と悲劇的な詐欺が続いている。

①産経新聞(2009年11月22日)

タイでブランド品買わせ詐欺容疑 国際手配男『野放し』

 日本で二〇〇六年、ブランド品をタイで買い付けるアルバイトを募り、渡航した人にブランド品の立て替え代金や報酬を支払わなかったとして、タイ警察は、詐欺の疑いで、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて日本人の男性を国際手配した。

 ところが、日本とタイは犯罪人引渡条約を締結していないため、日本の警察は男性が国内にいたとしても拘束できず、被害を訴える人たちは「なぜ野放しなのか理解できない」と憤っている。

 タイ警察に被害を届けた人やその弁護士によると、男性は〇六年「タイに行き、クレジットカードで立て替え払いし、ブランド品を買うだけ」「旅行気分で稼げる」などと新聞の折り込み広告でアルバイトを募集。応募した複数の日本人を連れてタイに旅行し、現地で買わせた高級時計を受け取ったが、立て替え代金など約六千万円を払わず、だまし取った疑いが持たれている。

 バイトの募集は男性が経営していた「FLASHY COLORS」という会社名義だった。

 タイ警察は男性の逮捕状を取り、今年九月に国際手配。ICPOはインターネット上で「WANTED」として、男性の写真と氏名を掲示している。タイ警察は日本の警察とも情報交換しているという。しかし、警察庁は取材に「一般論として法的に日本人は引き渡せない。タイと日本は犯罪人引渡条約を結んでおらず、身柄拘束の請求があったとしても拘束できない」と回答した。

 一方、被害を訴える人は千葉県警などにも相談したが、千葉県警捜査二課は「現時点で詐欺罪の立証は困難と判断している。ただ捜査は終わっていない。新たな事実次第で進展の可能性はある」としている。被害を訴える一人は「国際手配されたのに、まるで警察に守られているようだ。被害者はどうすればいいのか」と話す。

 別の弁護士によると、男性が経営する会社は〇七年、同様に百人近くにマカオでブランド品を買い付けさせたが、約五億円が未払いになり、返還訴訟も起こっている。

 男性は所在不明で、訴訟代理人の弁護士を通じて取材を申し入れたが、応じていない。

②共同通信(2009年11月21日)

47NEWS > 共同ニュース > 記事詳細

条約なく詐欺容疑者「野放し」 タイ警察、国際手配したが

 日本で2006年、ブランド品をタイで買い付けるアルバイトを募り、渡航した人にブランド品の立て替え代金や報酬を支払わなかったとして、タイ警察は21日までに詐欺の疑いで、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて日本人の男性を国際手配した。

 ところが、日本とタイは犯罪人引渡条約を締結していないため、日本の警察は男性が国内にいたとしても拘束できず、被害を訴える人たちは「なぜ野放しなのか理解できない」と憤っている。

 タイ警察に被害を届けた人やその弁護士によると、男性は06年「タイに行き、クレジットカードで立て替え払いし、ブランド品を買うだけ」「旅行気分で稼げる」などと新聞の折り込み広告でアルバイトを募集。応募した複数の日本人を連れてタイに旅行し、現地で買わせた高級時計を受け取ったが、立て替え代金など約6千万円を払わず、だまし取った疑いが持たれている。

 タイ警察は男性の逮捕状を取り、今年9月に国際手配。ICPOはインターネット上で「WANTED」として、男性の写真と氏名を掲示している。タイ警察は日本の警察とも情報交換しているという。 2009/11/21 18:06 【共同通信】

③千葉日報(2009年11月22日)

詐欺容疑者「野放し」に

国際手配のタイ警察

条約が壁、憤る被害者

日本で2006年、ブランド品をタイで買い付けるアルバイトを募り、渡航した人にブランド品の立て替え代金や報酬を支払わなかったとして、
タイ警察は21日までに、詐欺の疑いで、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて日本人の男性を国際手配した。

ところが、日本とタイは犯罪人引渡条約を締結していないため、日本の警察は男性が国内にいたとしても拘束できず、被害を訴える人たちは
「なぜ野放しなのか理解できない」と憤っている。
タイ警察に被害を届けた人やその弁護士によると、男性は2006年「タイに行き、クレジットカードで立て替え払いし、ブランド品を買うだけ」
「旅行気分で稼げる」などと新聞の折込広告でアルバイトを募集。
応募した複数の日本人を連れてタイに旅行し、現地で買わせた高級時計を受け取ったが、立て替え代金など約6千万円を払わず、だまし取った疑いが持たれている。バイトの募集は男性が経営していた「FLASHY COLORS」という会社名義だった。

タイ警察は男性の逮捕状を取り、今年9月に国際手配。ICPOはインターネット上で「WANTED」として、男性の写真と氏名を掲示している。タイ警察は日本の警察とも情報交換しているという。
しかし、警視庁は取材に「一般論として法的に日本人は引き渡せない。タイと日本は犯罪人引渡条約を結んでおらず、身柄拘束の請求があったとしても拘束できない」と回答した。

④日刊ゲンダイ(2009年12月10日)

伊藤誠が実名報道されている貴重なメディア報道

⑤週間実話

ジャーナリスト多田文明氏のタイ事件当時の寄稿

★AIによる音声読み上げ版(7分34秒)

スクープ!  
買い物するだけで儲かります
新種の詐欺事件
勃発!
「仕入れアシスタント募集!」という『折込の求人広告』に気を付けろ!
求人を装ったこの種の折込広告には、語学力や商品知識はなくとも、楽に儲けることができると書かれ、下段には事業者名とその住所、電話番号が記されている。
昨年8月頃、この仕事に応募したのが、千葉県在住の田代勇作さん(62、仮名)の次女・A子さん(26)だ。
彼女の”仕入れ”に、スタッフと称して同行した男を仮にXとしよう。Xの年齢は48歳。田代さんは娘のA子さんとともに、バンコクに11月まで”仕入れ”に出掛け、Xと会っている。
田代さんが苦渋に満ちた表情で言う。
「この仕事は、クレジットカードのショッピング枠を使い、バンコクや香港で『買い物』をすることでした。帰国後、買い物の際に切られた請求書を、Xの社にファックスすると、後日、手数料3%プラスされた金額が振り込まれる。買い物は、現地通貨のバーツですが、カード会社の請求は円で出てくる。為替レート問題を説明してくれ、損が出ないように、カード会社の請求書をもとに支払います。商品は、現地でサインするだけで手元には残りません。」
田代さんは、妻、長女などと総勢7人で、3%の手数料を稼ぐビジネスに乗ってしまった。
しかも、間の悪いことに、手広く事業を行っていた田代さんは、何枚ものクレジットカードを持ち、ショッピング枠も400万円から600万円と高額だった。その上、約束のおカネは、昨年11月、今年1月、2月と3か月分は振り込まれたことから、決済を滞りなく行うことで、良客としてショッピング枠の上限も上がった。
「でも、おかしな買い物でした。Xと店員が現地語で会話し、店員が私らのカードを別室に持っていき、店員がタイ語と身振りでサインを求め、それが終わるとカードを返してくれる。
7人で購入させられた金塊は合計8キロありますが、品物は確認してはいません」(田代さん)
4月、振り込まれるはずの決済用資金と手数料は支払われなかった。Xにも連絡はつかなくなった。
田代さんらは詐欺だと気がついたが、すべては後の祭りだった。家族らはパニックに陥った。それもそのはず、7人を合わせたショッピング総額は約6,000万円に達していたからだ。
「海外での買い物、これがワナなのです。海外で買い物をすると料金の請求書は、早い社で1か月後、今回請求のあった中で、遅い社だと3か月後です。
バンコクではこうした詐欺の時効は3か月、つまり、詐欺だと気づいたときには、時効になっているという仕掛けです」(田代さん)
千葉県内の地元の警察署に詐欺に遭ったという被害届を出すと、「詐欺だと立証されたわけではないので、相談を受けたことにしておきます」といかにも不熱心。むしろタイツーリストポリスのアドバイスの方が丁寧で、「信販会社などに支払ってしまうと事件じゃなくなりますから、お金は取り戻せない」とアドバイスされた。このアドバイスを受け、田代さんらは決済をしなかった。
当然のことながら、信用情報機関のブラックリストに田代さんらは載り、夜の8時頃になると、ドンドンと玄関を叩く催促に怯えるようになった。
実は、この詐欺の手口は古く、「海外に行き、買い付けをする仕事には注意を払うように」という警告が、消費者保護団体などから7年前に出されている。
「この手の詐欺は、X氏から商品代金が支払われてなくても、クレジット会社などに対して支払いを停止することは認められません。警察に被害届を出すことが、一番よい方法です」(こうした商法に詳しい法曹関係者)
だが、タイ警察は田代さんに、こういうアドバイスをしたという。
「日本の警察は海外でのカード詐欺、買い物詐欺の実態については把握していない」と。
つまり、最良の方法は、現地の警察に逮捕してもらうことなのだ。田代さんらの場合は、明らかにカード詐欺という事例がある。
「ある鉄道会社系カードからの請求の場合、妻は今年4月2日に帰国しているのに、4月7日に、約60万円のエアチケットをバンコクで購入したことになっている。トラベル会社に問い合わせると『田代さんの妻(本名)と名乗る者から申し込みがあった』と説明したのです。
本人確認をせずにエアチケットを売ったこのトラベル会社は明らかに責任があり、だからこのカード会社からの請求は無効のはず。
しかも、この会社は、自社で妻のサインをしたうえで、このトラベル会社に返送している」(田代さん)
高級カードで知られるDカードの対応にも、田代さんはクビを傾げる。
「担当者は、このように言うのです。『Xは2年前もXと名乗り、同じ手口を使っている。捕まらない自信があるのでしょう。だから、お金は戻りませんから、少しでも入金して下さい。悪いようにはしませんから。』言われるがまま、ブラックリストに載せられない一心で計数万円を入金したのです。だが、リストには載った。」
こうしたケースをどうするか、カード会社に聞いてみると、いずれも「個別の案件には答えられない」という返答だった。
カード会社などを管轄する経産省・取引信用課は、「1995年の通達では、こうした事案では、信販会社に正当性がある」というスタンスだ。
タイ領事館などは手回しよく、自己破産を勧めたという。
「これでは、詐欺グループを野放しにするだけです」(田代さん)
田代さんの執念の追跡から、今年10月12日、Xは詐欺容疑で、タイ国の首都警察から指名手配された。
「海外では、カードを持っていなくてもカード番号だけを記載すれば使えるんです。これでは本人でなくても使えることになります。
また、そのことを知らないカード会社社員がいかに多いかを、今回の件をきっかけに知りました。
国は消費者保護などというが、カード会社を保護しているにすぎません。」(田代さん)
実際、被害者の中には裁判を避け、弁護士を通じて和解し、分割払いをしているケースが多い。
警告から7年たっても、国とカード会社の無策により被害はまだ続いている。詐欺集団の高笑いが聞こえてくるようだ。